百年の家
絵/ロベルト・インチェンティ
作/J.パトリック
訳/長田 弘
1軒の古い家が自分史を語るように1900年からの歳月をひもときます。
静かにそこにある家は、人々が一日一日を紡いでいき、その月日の積み重ねが
百年の歴史を作るということを伝えます。
自然豊かななかで、作物を育てる人々と共にある家。
幸せな結婚を、また家族の悲しみを守る家。
やがて訪れる大きな戦争に傷を受けながら生き延びる家。
そうして、古い家と共に生きた大切な人の死の瞬間に、ただ黙って立ち会う家。
ページをめくるごとに人間の生きる力が深く感じられる絵本です。