グリーンツーリズム推進セミナー

『農家民宿の魅力』講演会に参加して・・・

 

ご主人が他界され一人暮らしをされていた綾部市上林在住の芝原さん。

今から10年前、『半農半X』の塩見さんの紹介で農家民宿をはじめられたそうだ。

宿泊予約などは、『里山ネットあやべ』が受けられファックスで芝原さんに届くというシステム。

芝原さんが農家民宿を始めて気づかれたことは、お客様は若い人が多いこと。「大都会の生活に疲れとんなるんやなぁ~」ということ。

観光でもない、農家の暮らし見学でもない、農作業の手伝いをしなければならないわけでもない芝原さんの農家民宿『素のまんま』

田舎にはなにもないって芝原さんは感じていたそうですが、
お客様から・・・・「都会にはないものが沢山ある。澄んだ空気・きれいな水の流れ・豊かな自然・土・夜の闇・星空・・・」
あいにくの雨の来訪者が「コンクリートに降る雨はただの雨、土に降る雨は生きている。」と、軒から落ちる雨の流れを長い時間見とれてらっしゃったそうです。
「お客様が感激されている様子に毎回目からうろこで、田舎のよさを教えてもらうことばかりです。」と、笑みを終始浮かべながら話される芝原さん。

「田舎の当たり前の暮らしから沢山の物語が生まれます。」と、来訪者とのエピソードをたくさん話してくださいました。来訪者は、北海道から沖縄まで・・・海外はイタリアからの女性が一番最初で、「ふきのとうを一緒に摘んで、一諸にてんぷらを作りました。もろみを気に入っていただきお土産に瓶詰めしました。」と・・・ご飯はお客様と一緒に作るという農家民宿の許可を受けてらっしゃるようですが、今年、京都府中丹地域振興局のご案内で食事を提供できるように勉強中(申請中)だそうです。

お話の中で、「私は高齢なので・・・」と話されていましたが、おいくつなんだろう?すごく若く見えます。
このお仕事を出来る喜びを・・・出会いを・・・心から楽しみにされ楽しんでらっしゃる様子になんだか涙が出そうになりました。

 

芝原さんの魅力・・・笑顔・楽観的・常に向上心・今ある状況を受け入れる力・そっとそこに居て下さる控えめな感じ

  じゃないかな~って、この講演を聴いて私は感じました。(あくまでも私の個人的な感想です)

 

・・・質疑の中で答えてらっしゃったこと・・・

体験メニューは?

→そばぼうろ作り、山菜採り、シソジュース、川遊び、農作業、等々季節によって色んなメニューがあるそうです。

どんな許可が必要ですか?

→簡易宿所営業の許可。(共同調理。開業の敷居は下がっている。)

施設の整備など資本金はどれくらいかかりましたか?

→改装なし、資本金ゼロで『素のまんま』での開業でした。

農家民宿の収入は?

→農業のサイドビジネス。それだけでは食べていけない。今は一人のお客様が多いが家族連れの宿泊の方が増えれば収入としてもなんとかなるのでは・・・

海外のお客様は大丈夫?

→日本語が話せたり、お友達と一緒の方、通訳は必ずいらして問題なし!

料金は?

→1泊2食6千円。(農家民宿をする若い人が増えてきたので、最近5千円では厳しいだろうと値上げを提案した。)

営業許可申請はどのくらいかかる?

→京都府で簡易宿所営業許可申請に2万2千円。