2010.9.5

宮津市上世屋に向かってくねくねと道を上がっていくと
黄金色に輝く棚田が現れ・・・

上世屋~合力の会~看板

くねくね進んでいくと上世屋集落はあります。
その集落を見下ろす位置に大江家住宅はあり・・・

大江家住宅修理・修復する大江家住宅
今回、この大江家住宅の修理・修復について少しお手伝い(勉強会の講師として・・・)
させていただく事になりました。

大江家住宅の下にある棚田

大江家住宅の下はこの写真の風景です。
右手に趣のある上世屋集落はあります。

勉強会の様子
講習会は、この古くなった大江家の中で実物を見ながらの勉強会となりました。

梁・柱・天井大黒柱の土台
梁は地松、柱はケヤキが使われていて、世屋地区や丹後でどんな木がたくさん手に入ったのか、
現代はどうかなど・・・その営みが醸し出す建物の物語を想像し一人感動しておりました。
基礎がかなり歪んでいることを実際に調べて、みなさんに基礎がどうなっているのか見ていただき、
改修についてジャッキで上げて基礎を整える事から始める事で、
今歪んで合わなくなっている所も直る可能性があることなど
改修するにあたってどんな手順で始めたらいいかなど、質問に答える形で進んでいきました。

たかたかに上がって構造などの説明や質疑応答屋根裏の構造
『たか』と呼ばれる昔蚕を飼っていた屋根裏には構造材に面白い材料が使われていました。
くねった梁や登り梁は蚕の作業をするために柱を使わない構造になっている事やくねった材は強度があって大工の腕の見せ所となる事など・・・・その材料の向きや墨付け方、ちょんの仕上げの後を見て道具の使い方の説明など・・・さすがぁ~!と感心してしまいました。

道具の紹介
大江家住宅にあった道具たち。
昔は、大工さんだけでなく合力で家を建てていたので
住宅に自分用の道具が残っていて磨けばまだ使えるそうですよ。

この道具についても説明がありました。

途中で私は帰ったのですが熱心なみなさんによって色んな学びがあったと思います。
日本の大切な営みが残る上世屋にまた新たな拠点ができることが楽しみです。

ジャッキで基礎を整える作業の時にはまた伺えたら・・・と思っています。